ソマティック心理のフェスティバルへ
昨日、日本ソマティック心理学協会が開催しているフェスティバルに参加してきました。
ソマ(身体)から心理的な問題にアプローチするもので、トラウマや心理的な問題だけでなく、外科的に治らない身体の問題、ストレスなど、適用範囲は広い。
心理の継続的勉強と平行して、ボディケア、リフレクソロジーのセラピストとして、活動を始めた私には、まさに旬な課題である。
ソマティック心理の分野では、10位のアプローチ方法があって、そのうち、3つのアプローチ方法について、体験をした。
総括すると、元々、人間の身体が持っている力、能力を使って、利用して、本来あるべき、健全な身体に戻してあげるということ。
人間の身体は、自然?が作り出したものだし、自然と共にあり、本来、人間の回復力、治癒力は凄いのだろう。
人間は、日々の学校生活、社会生活を送るうちに、民主主義の枠にはめられ、競争社会により、人間はストレスフルになっていき、心や身体に不調をきたしてしまう。
今の日本は、西洋的な外科療法が中心で、何か症状が出たら、それに対して、対症療法的な投薬中心の治療になっている。しかし、原因が不明の身体の病気や、心の病、精神的な病などは、対症療法では解決出来ない。そこで、このソマティック心理というアプローチ方法が、出てきたのだろう。
アメリカ発だが、でも、これらは新しいものではないだろう。日本人は元々、インドからきた仏教を始め、神社やお寺が沢山あるように、神様仏様、周囲の人々、自然などに信仰が深い。これらは、突き詰めるとソマティック心理の根本だと考える。ちょっと飛躍したが。
アメリカ人は、何かを一般化したり、ビジネスにするのが上手いのですね(笑)。
ちょうど、先日、私の師匠から、レイキの1stの伝授を受けたこともあり、良く理解することができた。
少しスピリチャルではあるが、これも事実なのである。また、これまでの体験から、心理的、精神的な問題に対する西洋的なアプローチに、疑問をもつ私としては、納得がいくものでもある。
ボディセラピストとして・・
すっかりご無沙汰をしております。
私は、今、ボディセラピスト、リフレクソロジストとして、仕事をスタートしました。 簡単に言えば、町のマッサージ屋さんですね。
何故、ボディセラピスト?かというと、心理的な問題を抱える人は、特にトラウマ的な 問題を抱える人は身体に症状が現れるのではないかと思うからです。 具体的にどのように?と言われると、まだ分かりません。このあたりはこれから勉強を していきます。
現在、私は、とある会社の店舗で勤務をしています。
まずは近況報告まで。
身体からのアプローチ
ここ、2週間、ずっと集中研修に参加していたため、久々にブログを書いています。
以前のブログにも書きましたが、我々人間が何かの体験をした際に、言語として表現できるのは7%~25%と言われています。 残りの93%~65%は、身体が覚えているのです。見たり、聞いたり、嗅いだり、味わったり、感じたり。何かの体験をしたとき、我々は五感を通して、身体が覚えているのです。
対人的な不安・恐怖に関して言えば、特定にシーンに出会ったとき、身体が真っ先に、こわばりますよね。ずっと前に、同じ体験をして身体が覚えているから、特定のシーンに出会うと身体が真っ先に反応をする。言葉で表現するのは難しい。
言葉による心理カウンセリングは、言葉が上手く出てこない人達には、対応が難しい。もちろん、身体からアプローチする心理カウンセリングもありますが。
それで、私は、身体から声を聞く手法を学ぶために、今研修を受けています。詳細は割愛しますが、身体からの声を聞けるようになれば、未解明の対人的な恐怖について、より洞察を深められると思っています。
昨日、今日と休めましたが、明日8月19日から再度、2週間~2週間半位の集中研修に入るので、ブログはしばしお休みとなります。
パワーアップして帰ってきますので、しばしお待ちを(^_^)
緘黙(かんもく)と対人不安・恐怖などとの関係
選択性緘黙(かんもく)(場面緘黙)という症状がある。DSM-5(精神疾患の診断・ 統計マニュアル)によれば、選択性緘黙の特徴として「社会的交流の中で他者と接 する時、他者に話しかけられても、話し始めたり、相互に応答したりしない。子ども または成人との社会的交流における発語の欠如がみられる」と書かれている。
ちょっと分かりづらいので、かんもくネット(場面緘黙(選択性緘黙)の症状がある 子どもや大人、経験者、家族、教師、専門家が協力しあい、活発な情報交換と正しい 理解の促進をめざす、非営利の任意団体)によれば、「言葉を話したり理解する能力 はほぼ正常であるにもかかわらず、幼稚園・保育園や学校などの社会的な状況で声を 出したり話したりすることができない状態を言います」とある。
私がこの症状を知ったのは、今、在籍している大学院の精神医学での授業なのだが、先日友達に会った際に、 そのことを話していたら「かんもくネットという団体があるよ」と 教えてくれて、早速、かんもくネットのサイトを見てみた。
私は、自分の過去から現在を振り返った時に、自分にも同じような症状があるという ことに気づいたのだ。例えば、会社で働きはじめてから、電話を取るのがとても嫌で、 電話を取っても声が出ないときがある。どうやっても声が出ないことがある。別にわざ と声を出さないとかではないのだけど、周りの状況や環境によってそうなることがある。
20代後半の時、それで、クビになったこともあるのだ(笑)。電話を取ることが多い仕事で 「あいつは電話すら取れないんだ」と上司に嫌味を言われたりしたことは結構あるのだ。 隠さずに言うと、今でも、新しい職場や環境になった時には、まず電話を取ることが課題 なのだ。
皆さん、そんな場面を経験したことはないですか?学校や会社などで、声が出なかったり、 話せなかったり。でも自分を責める必要はないです。こうやって、症状として定義がされ てるし、話せないのは、あなたのせいではない。
じゃあ、何が原因なの?ということだけど、選択性緘黙や対人不安・恐怖は、医学的には、 ほとんど、いや全く、発症する原因などは解明されてない。私の考えからすると、強い不安 やそのような環境におかれたときに、話せなくなるのだと思う。
対人不安や恐怖・視線を軽減する方法 -意識を逸らす-
行動療法の一つに拮抗動作法というものがある。拮抗とは、「勢力などがほぼ同等のもの どうしが、互いに張り合って優劣のないこと」の意味である。イメージしやすい例は、次のような ものだ。「高いところが苦手な人が、高いところで、指相撲で遊んでいるうちにその遊びに夢中に なり、高いところが怖いことを忘れてしまう」。
私なんかは、20代前半の頃、とても何かに夢中になっているときは、あまり対人的な不安や視線のことを気になら ないということが分かり、それからというもの、常に夢中になることを探していた時期がありました。 例えば、電車で座った時に、向かいに座っている人が気になることはないですか? 向かいに座って いる人たちが、皆眠っているとか新聞や本を読んでいるなら、こちらを向いていないので、気にならない。 でも、向かいに座っている人たちと視線があったり、何もしないでぼんやりこちらを向いている場合、 とても気になりませんか? 私は、今ではさほど気にならないのですが、以前はかなり気になってました。でも、もし自分がすごく 面白い本を読んでいたら、向かいの人たちのことが全く気にならないという経験はないですか? 私はあります。簡単にいうと、拮抗動作というのは、このようなものです。
じゃあ、具体的にどうすればいいの?ということなんですが、例えば、緊張しそうな場面に出くわす 際に、左手を軽く握ることを繰り返してみる、そして少し意識をそこに向けてみる、10回カウント してみる、そんなことをしてみるわけです。人間の意識は、2つ以上のことに意識を向けられません。 「緊張すること」と「左手を握ること」に、人間は同時に意識を向けられないのです。
対人的な不安や恐怖は、これまで蓄積されてきた緊張する場面に自動的に潜在意識が反応し、意識が反応します。 何もせずにいると、どうしても緊張する方向に意識が向かってしまいます。緊張しそうだと感じたら、 拮抗する動作をしてみてください。そうすると、緊張する意識が軽減すると思います。
動作については、あまり大げさな動作をしてしまうと、これ変な人に思われないかなと、逆に緊張 を高めないようにしてくださいね(笑)。ちなみに私は、利き手とは逆の指で1,2,3,4とカウント したり、指同志を順番に触ったりします。ぜひ、試してみてくださいね。
講演やスピーチなどでの場面対処
今日は非常に暑いですね。皆様、夏バテは大丈夫ですか? 私は、お茶の水にいて、うだるような暑さに、慌ててカフェに入りましたよ^ ^。
中学生、高校生、大学生、そして社会人になると、人の前で発表しないといけない場面が、増えてきますよね。私も、会社員時代には、会議やセミナーで発表や公演する場面がとても多かったです。
今日は、対人的な不安・恐怖があったりや視線が怖い人のために、どうしたらそのような場面を乗り切れるかについて書こうと思います。
対人不安や恐怖、視線が気になる人は、思考が内側に、より自分の症状に向きやすいですね。しかし、自分の症状に考えを巡らすと、よりその症状が強くなります。
発表や公演を行う目的は何でしょうか? はい、そうです。その場所にきて、話を聞いてくれる人達に、「あ〜、今日は良い話が聞けたな」、「今日は時間をかけて話を聞いて良かったな」と、満足してもらうことです。これを目的思考と呼びます。私も公演の前は、色々と不安になって、視線も気になり、すごく緊張しないかなとか考えが浮かびます。それはそれでいいのです。逆に不安がない方が、人間としては不自然です。むしろ考えなければいけないのは、自分自身ではなく、時間を割いて参加してくるお客様や参加者です。
満足してもらうためにどうしたらいいか。この発表は何のためにするのか、相手は自分の顔や緊張などどうでもいいのです。ますば、準備が大事です。私も公演の前には何度も資料を書き直し、話を聞く人をイメージして、何度も練習をします。そうすると結構、自信がでてきます。あとは、この公演の目的について、自分に言い聞かせます。「この公演の目的は、聞く人に満足してもらうこと」だと。
結果的に、不安になったり緊張してもいいんです。それよりも、聞く人が満足出来たかが大事なんです。
対人恐怖を含め様々な症状が薬で治らない理由とは?
対人恐怖で悩む人、うつ病、パニック症状で悩む人は大勢います。西洋医学を中心とした現代において、症状を治すために真っ先に思いつくのはなんでしょうか? 身体的な怪我や火傷などなら、真っ先に病院に行き、医者にかかると思います。では、うつ病、パニック症、アルコール依存症などはどうでしょうか? 精神科にかかるのをためらいながらも、心療内科にかかる人が多いのではないでしょうか。
対人恐怖はどうですか?じゃあ、精神科に行って薬をもらえば治るんですか? いや、私は治らないと思います。私も、薬を飲んでいた一人ですから、症状は緩和されるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。それは何でなんだ?ということで、下記にアイスバーグモデルを掲載しました。
横線より上が、外見的な症状に現れる部分です。横線より下が、外見的な症状に現れない部分です。薬を中心とした(漢方も同じですね)西洋医学は、あくまで外見に出てきた何らかの症状に対して、精神科医が薬を中心とした対処をする訳です。では、薬を飲み続けて、外見的な症状に出ない心の問題は解決されると思いますか? されません。薬を飲んで性格や気持ちの持ち方が変わりますか? 変わりません。
残念ですが、そんな万能な薬などないのです。私も対人恐怖を軽減するために長い間薬を飲んでいたのでよくわかります。軽減効果はあると思いますが、根本的には、解決されないのです。そんな万能な薬や精神科医がいたら、私も苦しんでいないでしょう