対人恐怖を含め様々な症状が薬で治らない理由とは?

 対人恐怖で悩む人、うつ病、パニック症状で悩む人は大勢います。西洋医学を中心とした現代において、症状を治すために真っ先に思いつくのはなんでしょうか? 身体的な怪我や火傷などなら、真っ先に病院に行き、医者にかかると思います。では、うつ病、パニック症、アルコール依存症などはどうでしょうか? 精神科にかかるのをためらいながらも、心療内科にかかる人が多いのではないでしょうか。

 対人恐怖はどうですか?じゃあ、精神科に行って薬をもらえば治るんですか? いや、私は治らないと思います。私も、薬を飲んでいた一人ですから、症状は緩和されるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。それは何でなんだ?ということで、下記にアイスバーグモデルを掲載しました。

アイスバーグモデル

 横線より上が、外見的な症状に現れる部分です。横線より下が、外見的な症状に現れない部分です。薬を中心とした(漢方も同じですね)西洋医学は、あくまで外見に出てきた何らかの症状に対して、精神科医が薬を中心とした対処をする訳です。では、薬を飲み続けて、外見的な症状に出ない心の問題は解決されると思いますか? されません。薬を飲んで性格や気持ちの持ち方が変わりますか? 変わりません。

 残念ですが、そんな万能な薬などないのです。私も対人恐怖を軽減するために長い間薬を飲んでいたのでよくわかります。軽減効果はあると思いますが、根本的には、解決されないのです。そんな万能な薬や精神科医がいたら、私も苦しんでいないでしょう